
25年前から行っている国立釜石病院の前庭イルミネーションですが、いつも最初は観る人の心を照らして明るい気持ちになれれば、と思ってシンプルに飾り付けを開始します。業者さんではないので、工期も予算も決まっておらず、取り付ける度に電源をつないで楽しんでおります。そうしますと、ここはもっとこうして、ここの灯りが足りない、ここでは少し色も加えて、などとなり、終わりの方になるとギリギリで、なんとか収拾がつくような派手なイルミネーションになってしまうのがいつものパターンです。
当の企画者本人はいつまでも作成中の気分ですので、「もう完成ですか?」という質問だけは、ご遠慮下さい。
国立釜石病院 土肥 守
現在日本の病院の約7割が赤字で福祉施設の倒産も相次いでいる。令和6年度岩手県の県立病院全体の経常損益も71億円の赤字で20病院中18病院が赤字となった。診療報酬は公定価格のためデフレの時はまだよかったがインフレモードに入り賃金上昇や物価上昇がさらに経営を圧迫している現状である。
以前から不思議に思っていたが病院の勤務医の先生方は昼夜問わず頑張って診療しているのになぜ日本の病院は赤字が多いのか。経営努力が足りないのか。あるいは国が病院は非営利のままでいいと考えているのか。利益がなければ新しい医療機器も買えないし病院の修繕などもできない。救急や高度医療を提供する病院の経営が安定していなければ医療は成り立たない。また、日本の勤務医の給料は重労働の割には少ないと思う。しかし、病院は赤字。どこかおかしい。
米国や英国の医療事情を考えるといつでもどこでも医療が受けられる日本の国民皆保険制度は素晴らしいと思う。ただ、自動車保険や火災保険などであれば一生に何回も使うことはあまりないが自己負担が1~3割の医療保険で年に何回も病院に行く人がどんどん増えればいずれ破綻するのは明らかである。
高市政権が10月に誕生し色々な政策を今までにないスピードで進めている。医療・介護についても赤字の医療機関・介護施設を中心に報酬改定の時期を待たず前倒しで補助金を緊急措置すると言っている。また、診療報酬改定をはじめ社会保障政策についても色々提言している。
日本医師会は次期診療報酬改定について物価上昇、賃金上昇などに対応した大胆な改定を求めている。医療費は年々増加しているのに病院は赤字というジレンマのなかで高市内閣がどう舵取りをしていくのか今後の政策に期待したい。