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釜石医師会報

No.339 平成30年12月号

石舞台古墳

 奈良県明日香村にある古墳時代後期(625年?)の古墳です。埋葬者は蘇我馬子であった説が有力です。平成29年10月21日、奈良県で開催された全国医師国保組合全体協議会に参加後に立ち寄りました。翌日は台風21号の直撃に遭遇し、その後の観光を断念し逃げ帰ってきました。

植田 俊郎

巻頭言

釜石・大槌の三師会、そして多職種連携
植田医院  植田 俊郎

 釜石、大槌の地域医療を担う医師、歯科医師、薬剤師、看護師、介護福祉関係者、そして行政との関係は良好だと思う。年に14回ほど開催される釜石医師会主催の学術講演会には三師会の会員の出席が多くみられ、講演内容によっては看護師と介護福祉や行政担当者の参加も見られる。また三師会主催の講演会は歯科、薬科が持ち回りで年1回開催される。ちなみに今年は薬剤師会の担当で「ポリファーマシー」の講演であった。そして年4回ある県立釜石病院での症例検討会では、釜石消防署から来年開催されるラグビー国際大会での外国人救急対応についての発表があった。とにかく釜石、大槌では地域医療の関係者が同席する機会が多いのである。おまけに懇親会付きのことも多くある。
 さらに県立釜石病院を機軸としたネットワーク「OKはまゆりネット」の構築が確実に進んでいる。ネット加入に必要なキーコードの発行件数は4,700件となり、釜石・大槌の住民の約1割がネット加入者になった。目標は10,000件である。このネットを利用する加入機関も増えており、「OKスクラムねっと」という釜石・大槌多職種連携の会の設立に波及し、連携が増幅している。
 地域医療の目的は地域住民の健康保持増進、疾病予防、適切な救急を含めた医療の提供、在宅や施設介護の円滑な運用など、地域住民が安心して暮らせる街を形成することにある。今後の釜石・大槌を含めた沿岸の地域医療を考えてみると少々心配ではあるが、このような連携が住民の安心につながると信じている。
 毎年1月には三師会主催の新年交賀会が開催される。連携は懇親から…なのかな。

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