背景色
文字サイズ標準

釜石医師会報

No.370 令和6年1月号

冬の橋野風景

今から30数年前、橋野ふれあいセンターに小児の予防接種をしに毎月行って居りました。丁度冬に入り、農村と田んぼが雪化粧した風景が目にとまり、スケッチをして来て、油絵に画きました。

庄子医院 庄子 忠良

巻頭言

年頭所感
釜石医師会 会長 小泉 嘉明

 新年明けまして、御目出とうございます。
寒暖の差が大きい季節ではありますが、皆さまにおかれましては家族共々健やかに御過ごしのことと存じます。
 世界では戦禍が続き、又、日本では尚デフレーションの出口が見えず、市中では尚インフルエンザ、5類に移行したとはいえ新型コロナ感染症の流行が続き、それに加えて政治の昏迷が続いております。
 我々医師会のなすべき事は、住民の健康を守るという大前提のもと、病気を治す事だけではなく、社会環境も含めたすべてに目くばせをしていく事だと思います。
 その中には住みよい街作りを応援し、少子高齢化に伴う諸問題についてかかわっていく事が大事な仕事であると認識していかなければならないと思っています。
 総務省によると、2050年には岩手県は現在の人口の35%の人口激減が認められる、と試算されています。釜石も決して例外ではありません。
 東京の一極集中がますます際立って行き地方は消滅してしまうのではと考えられています。来年度より、政府は約3.6兆円を投じた異次元の子育て支援策を施行すると発表しています。遅きに失する感は否めませんが我々も協力していかなければなりません。
 岩手県医師会では昨年の東北医師連合会学術大会で少子化について、全力を持って非認知能力の高い子供の育成、との目標をかかげ社会全員でかかわらなければならないとの発表を行っています。医師会はやはり医療だけではなく社会から求められている事柄について、全員で積極的にかかわっていくという、会員の意識改革が不可欠と考えています。
 健康に気を付けながら、今年も又頑張って前進して行きましょう!!

(C) Kamaishi Medical Association All rights reserved.