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釜石医師会報

No.330 平成29年6月号

釜石線のSL

 幼稚園の頃、家の裏へ背の丈ほどもある草の間を通って田んぼまで出るのは、蛇が出ないか、大っきなカエルが出ないか、ドッキドキの大冒険でした。運が良ければ、SLが引く貨物列車が田んぼの向こうに見えました。D50、D51機関車だったようです。製鉄所の鉱石列車も走っていました。
 盛岡のお祖父さんの所に行った時は、上盛岡駅によく連れて行ってもらったものでした。
 C58 239号機は、1940年6月に製造され、1943年に宮古機関区に転じ、1972年に廃車となるまで山田線で活躍したようですので、上盛岡駅で出会っていたかもいれません。
(平成27年5月 釜石市定内町 釜石園芸前で撮影)

黒田 継久

巻頭言

ゆっくりと行こう
岩井 利男

 巻頭言にはなり得ない言葉ですが、最近の心情を公私混同して発言させて戴きます。

 「有露地より無露地へ還る一休み、雨降らば降れ、風吹かば吹け」 一休格言

 同時掲載の絵は庭の蝸牛の姿です。

 反省してみますと、私の人生の大半は銃剣とともに全力疾走で過ごして参りました。気が付くと余命は幾ばくもありません。勿論昇天した妻に会い、主の御顔を拝顔するのも願いですが、ともかくゆっくりと眠りたいのが私の祈りです。

 失言お許しください。

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