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釜石医師会報

No.361 令和4年8月号

近江神宮

かるたの殿堂とも言われ、1月にはかるた名人位、クイーン位決定戦、7月にはかるたの甲子園とも言われる全国高等学校かるた選手権大会が催される。祭神として天智天皇をお祀りしている。

釜石ファミリークリニック 関 利満

巻頭言

変わったもの、変わらないもの
独立行政法人国立病院機構釜石病院 土肥 守

 相変わらず?の新型コロナウイルスとの戦いのまっただ中で、この巻頭言が出る頃には「第7波」が来ているような気がします。この新型コロナウイルスのパンデミックで、変わったものと変わらないものを考えてみたいと思います。
 変わったもの:マスク着用が基本で自分一人の時のみ外せるのが普通に(以前はマスクをしていると花粉症か感冒だった)。お祭りや大きな集会が中止や縮小、遠足や運動会が中止や縮小、講演会や研修会・会議が縮小やZoomなどでのリモート開催、県外や首都圏に行く用事がある時には、楽しいよりも必死で往復する事に、やたらと他の人の鼻の孔に長い綿棒を差し込むのが上手になる、毎日の感染者数のチェックをする、毎朝のどの調子と体温をチェックする、いろんなマスクが販売になっている。
 変わらないもの:地域医療に向き合い続ける信念! 直接会う方がもらえる情報量が多い事、うなずきや身振り手振りなどでの文脈の伝達、同じ場所で同じ空間での会議や試合観戦の充実、人と会って話す事やスキンシップの重要性
 当院でも検査体制は充実させたので、新型コロナウイルス感染の発見精度は上がりましたが、早く飲み薬の抗ウイルス薬が普及して、変わらないものに変わった所の良い点が付け加わって、さらに良い地域医療や日常生活が過ごせる日々が来るのを首を長くして待ちたいと思います(早く、ラグビーの試合で応援歌を歌いたい!)。
 皆さんもご自身での変わった事、変わらない事を振り返ってみては如何でしょうか。

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